ネットメディアとSEO
DeNAの一連の騒動
代表取締役社長兼CEO 守安功からの一連の事態に対するお詫びとご説明
医療メディアWELQに端を発するDeNAのメディアにおける一連の問題。普段から色んな妬み恨みを買う会社であるDeNAだけに今回の炎上ぶりはすごいなぁと楽観視していたのですが、よく調べていると結構ことやっていたことがわかりこれは簡単に収まりそうにないと思えてきた。
文章の盗用を黙認していたDeNA MERYなどの10個のメディアでインターネット上の文章を転用とみられても仕方ないような書き方で記事を書き、公開していたというもの。しかも、それを会社がマニュアル化していたという驚きの事実。
その結果、共通する運営体制・方針の9つのメディア(WELQ、iemo、Find Travel、cuta、UpIn、CAFY、JOOY、GOIN、>PUUL)に関して、マニュアルやライターの方々への指示などにおいて、他サイトからの文言の転用を推奨していると捉えられか>ねない点がございました。この点について、私自身、モラルに反していないという考えを持つことができませんでした。
引用: DeNA公式サイトより
組織的とも捉えかねられないマニュアル
コピペではバレるので所々文章を書き換えること これを内部で黙認していたそうです。新卒採用サイトにユーザーのことをとことん考えサービスを生み出すと言っていた会社とは思えないですね。とりえずPV数を稼いで目先の広告収入が得られればいい、そして盗用がOKなら記事を生み出すに労力がかからないだろうということで記事一本あたりの単価も下がり、ライターはよりコピペやリライトに走る。
メディアで執筆していた経験があるので申し上げると記事を書くのに一番大変で時間のかかる作業は画像探しです。ユーザーは文字だらけの記事なんて読みません。適度に画像があり、読みやすい分量の文章が繰り返されて記事が出来ていれば必然的にプレビュー数は上がります。
よく見るアレです。タイトル => 見出し=> 画像=> 文章=> 見出し=> 画像=> 文章って流れです。
注: これは僕が以前執筆した記事で画像もフリー画像を使っています。 これにSEO対策が加わればPVなんていとも簡単に稼ぐことができます。そして、一度人気が出れば継続的にバズることができて安定的な産業の完成です。MERYのようにブランド力のあるメディアなら記事の質が落ちていってもすぐには人気が落ちないでしょう。しかし、それによってだんだんと記事自体の文章の質が落ちゴミが量産されていきます。ゴミが量産されるだけならまだしも最適化されたSEO対策のせいでゴミが検索上位に引っかかり、本当に欲しい情報が得られなくなります。
悪い大人を真似して稼ぐ意識高い系学生
先に述べたようにメディアはノウハウがあれば簡単に体験を稼ぐことができてしまいます。つまり、学生でも大人の真似事をしているだけでお金を稼ぐことができてしまうんですね。 最近、Twitter などでよく見るメディアを運営して起業しています。圧倒的成長とか叫んでいる学生です。 彼らの全てが盗用など違法な行為をしているとは決して言えませんが、私が見る限りグレーであったり以前見かけたことのあるような記事ばかりを見かけます。メディアはより多くの人に見てもらうのが目的なので内容が似通ってしまうのは仕方のないことなのですが、それを逆手にとって少し内容を変更すればバレない、検索で上に来た記事の方がオリジナルかのような態度で記事を量産している学生が多々いて、辟易します。
ユーザーにとって本当に価値ある情報を得る
ゴミ記事でPVを稼いだところでその事業は長く続く主力サービスとはならないことは経営陣もよくわかっていると思います。優秀なエンジニアを数多く抱えるDeNAには本当の意味で有益な記事を大量生産してくれることを切に望みます。